なんでここまで1人来たのだろう

あなたになんて会えないのに



2017年2月20日、橋本奈々未乃木坂46を卒業した
正確に言うと彼女はグループを卒業し、芸能界を引退した

半年前の私はカップリング曲のセンターに立つ彼女を見てシングルセンターになってほしいと泣いた。数ヵ月後彼女がシングルのセンターに決まり泣いた。数日後彼女の卒業が発表された嗚咽するほど泣いた。そして一昨日、彼女の卒業公演でまた嗚咽するほど泣いた。

この半年で私が彼女を見て涙したときその涙には何があったのか、今になって考えてみた

半年前のライブで泣いたときには彼女はこれだけの力がある、もっと多くの人を魅了することができる、何故彼女はシングルセンターに選ばれないのか悔しくてたまらなかった。もちろん彼女がセンターに立つ曲を見るのは初めてだったからその感動もあったけど、どちらかと言えば悔しさだった。

数ヵ月後、彼女がシングルのセンターに抜擢された。嬉しかった。歓喜の涙が出たときだった。彼女がセンターをやるときには卒業するときだとずっと言われてきたけど、そんなことあるまいと言い聞かせてきたずっと。だからこの時もそう言い聞かせた。

数日後、彼女は卒業を発表した。
涙が止まらなかった。ただただ悲しかった。アイドルは儚く美しいものであると思い続けていたゆえのその儚さを痛感した。彼女が何を考えているのか分からなかった、それよりも分かりたくなかったのかもしれない。

それから彼女は何も変わらなかった。いつも彼女は不器用だと思っていたけど、発表をしてからそれが顕著だったなと思う。その不器用さが好きなところだったから、わたしとしては嬉しいはずなのに苦しかった。彼女を見ているのが一番の楽しみだったり癒しだったはずが、苦しかった。おかしいと思った。苦しかった。とにかく苦しかった。

卒コンのことは別で書こうかな。ここまでは私が主体になっちゃったしね。